育休を活用する方法

男が育休を取るデメリットを紹介

こちらで紹介したメリットに対して、男性が育休を取得した際のデメリットを紹介します。
デメリットは大きく分けると5つあり、育休取得が大変、キャリアに悪影響がある、収入減少、妻を気にして家事・育児をしなくてはならないがあります。
それぞれをより詳しく解説します。

取得が大変|会社や上司へ理解を求めなくてはならない

まず、最初のデメリットは育休取得のハードルが高いということです。
育休の取得は会社や上司に「申請」が必要です。
これは「申請」であり「許可」ではありません。
前提としては国が法律で定めた制度なので、会社が上司が承認しOKを出すのが必須ではありません。

しかしながら実態としては会社や上司に許可を得る形になるでしょう。
業務の調整を依頼したり、男性の育休取得への心理的抵抗がある場合は和らげなければならないからです。
会社、上司と話すときは気を使います。一種の社内政治です。
話す順番や内容、タイミングをあなたの立場や職場の状況に合わせて考えていかなければなりません。
ここを間違えると理解が得られずに取得ができなかったり、育休の期間を短くさせられたりします。
かなり心理的に負荷が高い作業になるでしょう。

キャリアに悪影響|出世や給与にプラスは無い

大変な思いで育休を取得できたとします。
残酷かもしれませんが、それがあなたのその会社でのキャリアでマイナスになることはあってもプラスになんることは無いでしょう。

社内の人事情報に育休を取得したことは永遠に残り続け、出世や給与を考える際など何かとついてまわることになるでしょう。
もちろん、育休を取得した人に業務上の不利益を与えてはいけないということは法律で決められていますが、それがどれだけ効果を持っているかは不明です。
直接的に育休取得者として差別を受けることは無いでしょうが、間接的な理由で出世から遠ざけられたり、評価や給料が上がらなくなったりする可能性はあります。

今の会社でそれを避けたいのならば祈ることしかできません。
ただ、例えば育休を機に自分の人生の重きを家庭や趣味置くことにして、仕事は出世もせずに重い責任を追わないようにする、というのはアリだと思います。

それ以外にも、そんな会社はとっとと見切りをつけて別の会社に転職をするというのも賢い選択です。

収入が下がる|高収入ほど大幅ダウン

育休を取得すると収入は確実に下がります。
休み中に育児休業給付金というものがもらえ、手取りの8割くらいは確保されるのですが、逆に言えば2割は収入が落ちます。
さらに給付金には上限があるので、高収入の人ほど収入が減ります。

生活費が給与のギリギリで暮らしている人や、住宅や車のローンを抱えている人など、収入が下がると生活できなくなる人は育休を取りたくても取れないかもしれません。
また自分は良くても、妻や同居している家族が収入ダウンを嫌がり働き続けなくてはいけないこともあるでしょう。

家事、育児をしなくてはならない|妻に気を使う

あなたは現在家事や育児をしているでしょうか。
そして今後家事や育児ができるでしょうか。

育休はその名の通り育児をするための休暇です。
当然休暇中には育児や家事をしなくてはならないですし、何より妻が夫に育児をしてもらえていると希望を持っています。

自分は出産という大事業を成し遂げた。
スマホでSNSを開けば育児が大変という投稿ばかり。
全国のママはそれでも頑張っているんだから、私も頑張らなきゃ。
でも大変すぎてできないことばかりで落ち込む。

ということは女性は少なからず考えるでしょう。
「そんな私を助けてくれるもの」という役割が期待されています。

家事育児が苦手な男性ならばそれをやることは苦痛でしょう。
さらに、女性のこだわりがあり、それが男が理解できないものなら、それに応えるには大きなストレスになります。
多くの家庭において女性の方が家事をやることは多いと思います。
男は家事のレベルが負けます。その状態で同じ品質を求められる難しい戦いに挑まなければなりません。
出産後でホルモンバランスが崩れ気の立っている女の心無い言葉を浴びせられることもあるでしょう。

まとめ

このように育休にはデメリットもあります

  • 育休取得するために会社と上司の社内政治をしなければならない
  • キャリアにマイナスになる
  • 収入が下がる
  • 妻に気を使いながら家事、育児をしなければならない

人によっては育休を取らなければよかったと後悔することもあるかもしれません。
あなたにあった育休取得を考えていきましょう。